マーガレットを君に１

＃５ ページ5

覚えることもやらないといけないことも沢山あって家に帰る頃にはヘトヘト


でも一人で任されることも増えてきて社会人の自覚が芽生え始めてきた


阿部くんはほんとに同期？ってぐらい仕事が出来る


佐久間くんも、阿部ちゃんこれどうすんのー！なんて言いながらも何でもそつなくこなしてる


2人に置いていかれないように頑張らなきゃ




渡辺さんはぶっきらぼうだけどすごく優しい


社内でよく女性に話しかけられてるのを見るけど、彼女さんとかって、いるのかな、、



渡「石原」


『っはい！？』



前のデスクから突然話しかけられて声が裏返る


うわ、はずかし、、



渡「くはっ、なんだその声笑

今やってるやつ途中でもいいから一旦俺に送って」


『分かりました！』





え、ちょっとまって、私、さっきなに考えてた？









今日は私たち新入社員の歓迎会を開いて下さっている



深「え、Aお酒飲めるの？」


『飲めますよ！』


渡「お前の中で石原何歳なんだよ笑」


深「はぁー、昔はお風呂も一緒に入ったことあったのにねぇ」


『そんな昔のこと覚えてません！』


深「久しぶりに一緒に入る？」


え、、


渡「めっちゃ引いてる、ははぁ笑」



机を叩きながら笑う渡辺さん


男性に耐性が無さすぎてこういう時の返し方がほんとに分からない


渡辺さんが笑ってくれてるからいいや、、



両隣を見ると苦笑いしている阿部くんと、お通しを一気にかけこんでむせている佐久間くん


『ちょ、大丈夫？』


深「あー！佐久間、お前Aの裸想像したろ？」



はぁ！？なんてこと言うの、この人！？


いい加減にしろ、と気持ちを込めてテーブルの下で足を踏んだ



深「いっ！？」






アルコールが程よく入ってきてそれぞれ自由に過ごし出した


辰哉くんは女性社員の中に混ざって楽しそうにしてる


昔はあんなんじゃなかったのになぁ、、


渡辺さんは部長の隣で何か話し込んでいる





私たちも一通り各テーブルを回ってお酒を注いだり注がれたり



佐「はぁーやべぇ、、」



阿「佐久間顔真っ赤じゃん」



佐「俺すぐ赤くなんの」



もしかして、今なら普通に話せる？


佐久間くんと仲良くなるためにはここしかないよね…



飲み慣れないビールをひと口飲んで気合いを入れる



『ねぇ、佐久間くん、私のどういうとこが苦手？』


佐「え！？」

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