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う〜〜〜、
さすがに12月の北海道は寒い。
このあとはバスでホテルに移動し、それぞれ荷物を置いてから自由行動という流れ。
ラ「岩本さん、こっちこっち」
バスに乗りこみ、手招きする彼の隣に座った。
ラ「俺、良いもの持ってきたんです」
そう言いながら、嬉しそうにショルダーバッグをゴソゴソする村上くん。
「じゃーん」と取り出されたのは大量のお菓子。
まるで遠足のよう……
ラ「どうぞ！」
『ありがとう。いただきます』
何種類ものお菓子が手渡され、その中に兄がよく食べているものを見つけた。
キャラメルが入っている甘〜いチョコレート。
私は一粒で限界だが、隣の彼は次々に口へ運んでいる。
『甘いもの好きなの？』
ラ「大好きです！無限に食べられます！」
『それはすごいね…』
これは兄より甘党…いや、いい勝負かな。
それにしても、甘いもの大好きでそのスタイルはずるくないですか？
深「なーに2人で菓子パしてんの」
佐「俺らも混ぜてー」
通路の反対側に座る彼らはお菓子に興味津々。
ラ「これ渡してもらってもいいですか？」
『わかった』
2人分のお菓子を受け取り、深澤さんに渡す。
深「ありがと。あ、これ照が好きなやつ」
ラ「ひかる？」
『私の兄。同じく甘いもの大好き』
ラ「そうなんですか！お会いしてみたいです」
『ぜひ。仲良くなれると思うよ』
いつか一緒にスイーツビュッフェ行ったりして。
長身男性2人が幸せそうにスイーツ食べてる光景…
想像するだけで可愛い！！
・
うーん……
ホテルに到着し部屋の鍵を受け取ったはいいが、神楽さんの姿が見当たらない。
原則、同部屋の人は一緒に行くよう言われているのに。
佐「いたいた！あそこ！」
『ありがとうございます、……っ！』
彼が指差す方に居たのは、またも目黒くんに絡む彼女。
空港の時よりもはるかに距離が近い。
深「あーあーベタベタしちゃって」
ラ「目黒さんの顔が死んでますね」
たしかに彼の顔はすっかり疲れて見える。
気づいたら足が動いていた。
『神楽さん、荷物置きに行きませんか？』
どんな嫌な反応をされるかと思ったら
神「そうだね、ごめん。いこ」
案外あっさりしていて拍子抜けする。
しかし、ふたりきりになった途端＿＿
神「ねえ、目黒くんの連絡先しってる？」
そういうことか。
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年4月16日 23時
