【完結】SnowMan &SixTONES×紅二点 (ページ12)

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side ISHIGURO ページ12

SixTONESの楽屋を出て、
ドキドキする心臓を押さえながら廊下を歩いていた。

樹くん今日もかっこよかった。

SixTONESの楽屋を開けてまずは樹くんを探した。

そしたら雪白ちゃんの膝で
目をつぶっている樹くんを見つけて。

ズキっと痛む胸に気づかないふりをして、
他のメンバーと話をする。

結局樹くんとは話せないまま。
今日こそなんて意気込んでいたのに。

今日のバラエティ、上手くいくかなぁ。
こういう時はうまくいかないことが
重なるのがセオリーなんだよな。

苦手なバラエティ。でも、番宣のために
なんとか頑張ってくらいついていく。

それでも、共演したお笑い芸人の方や、タレントさん、
俳優さんに助けられてどうにか乗り越えた。

AD『石黒さんお疲れ様でした。』

「あっ。お疲れ様でした。」

声をかけてきたのは前にも
別の番組でご一緒したADさん。

イケメンADだなんて巷で騒がれてるらしいけど、
私はこの人がどうも苦手だった。

AD『あの、良かったら連絡先教えてくれませんか？』

「、、、。すみません。事務所で連絡先交換は禁止されているので。」

俳優『おー！石黒ちゃん。この間はありがとうね。姪がめっちゃファンだから喜んじゃってさー。また行こうよ。連絡するね。』

「はい、よろしくお願いします。」

なんとも最悪なタイミングで
前に食事に行った俳優さんに声を掛けられる。

こんなこと聞かれたらADさんはダメで、
俳優さんならいいって思われちゃうよな。

この俳優さんは彼女がいて、その人と私も仲良いから、
グループで遊ぶ関係なだけなんだけども。

「すみません、次の仕事があるので失礼します。」

ADさんの顔は見ずに、スタジオを後にする。

こんな日に限って仕事はもうないし、
マネージャーさんもついてきてない。