【完結】SnowMan &SixTONES×紅二点 (ページ15)

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石黒ちゃんの楽屋に慎太郎を置いて、
スタジオに向かう。

だけどそこには演者さんの姿はなく。

ADさんやプロデューサーさんが話し込んでいたり、
セットの片付けをしているだけだ。

「あれ？」

ジ『ん？どうした？』

「あの服、今日石黒ちゃんが着ていたものじゃない？」

プロデューサーさんと話している男性が
女性ものの服を持っていて。

それが、楽屋で見た時の石黒ちゃんのものと同じだった。

「スタイリストさんかな。」

ジ『あれ？あの人話題のADさんだよ。イケメンって騒がれてる。』

その瞬間、樹がジェシーに一言話す。

田『お前ら、あのADをどうにか引き留めておけ。』

「え？」

田『マジ頼む。とにかくこのスタジオから出すな。お前達なら余裕だろ？』

ジ『う、うん。分かった。』

樹のあまりにも必死な様子に何かあったのだなと悟る。
なんだか嫌な予感がするけど、樹なら大丈夫だろう。

樹はそのままスタジオを飛び出して行った。

ジ『そしたら行くか。』

「そうだね。あー！お久しぶりです。」

プロデューサー『おー！SixTONESのジェシーと雪白ちゃんじゃないの。』

AD『そしたら僕はここで。』

ジ『いやぁ！俺、知ってます。イケメンADさんって有名な方ですよね？お会いしたかったんです。』

「ほんとだ。近くで見るとイケメンですね。何話してたんですか？」

プロデューサー『いや、SnowManの石黒ちゃんの話をしていたんだよ。あの子いいね。』

ジ『ですよねー！』

「あれ？ADさんが持ってるの、石黒の服ですよね？」

AD『え？あ、ああ。衣装を石黒さんから預かったんです。』

その言葉にジェシーと私が目を合わせる。

この人は嘘をついている。
手に持っているのは石黒ちゃんの私服だ。

なぜならそれは、ふっかさんが石黒ちゃんに
似合うからとオーダーしたものだから。

襟にある雪のマークがポイントだ。

やっぱり何かあって、この人は隠しているんだ。

そう確信した私達はわざと話を盛り上げて、
抜け出そうとするADさんを出さないようにして。

樹から連絡がくるのを待っていた。