【完結】SnowMan &SixTONES×紅二点 (ページ16)

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side ISHIGURO ページ16

「けほっ。けほっ。」

埃っぽい部屋に下着姿の私。

あのADさんがすぐに戻ってくると思ったら
意外と来なくて。

それが逆に私の恐怖心を煽っている。

部屋を一か八か出るか。
でも、身体が思うように動かない。

どうしよう。そう考えていた時だった。

ガチャ。扉が開く。戻ってきちゃった、、、。
そう思い明るくなった扉に目を向ける。

「え、、、？」

田『石黒ちゃん、、、。』

「樹くん、、、。」

まさかの樹くんが立っていて。
私の姿を見てギョッとしている。

あっ。下着姿なんだ。
恥ずかしくなってどうしようと考える暇もなく、
彼がそばにやってきた。

樹くんが自分が着ていたジャケットを私にかける。

田『怪我は？』

私は首を横に振る。

田『良かった、、、。』

その言葉を言った後、優しく抱きしめてくれた。

彼の温もりを感じて、
自分自身が助かったことに安堵する。

そしたら涙が目から大量にこぼれてきて。
私は樹くんの胸の中でわんわんと泣いた。

田『大丈夫、、、じゃないよな。あのさ、ADさんにやられた？』

私は首を縦に振る。

田『やっぱりか。ちょっと今から何ヶ所か連絡するから。』

そう言って少しだけ私から離れると
スマホで誰かに電話をかける。

田『もしもしジェシー？うん。そこにあのADいる？お、そしたらそいつ警備員に渡しといて。うん。見つけたから。あとさ、隣にAいるべ？代わって。うん。あ、そう。見つかったよ。でさ、なんでもいいけど女性物の服一式を用意してくんね？で、後でLINEしたところに持ってきてほしい。できれば女の人と来てくれるかな？ここ薄暗いから。ありがと。』

そう言って電話を切る。