【完結】SnowMan &SixTONES×紅二点 (ページ26)

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だからか。樹がこの場所にしたのは。

「あの、ご馳走様でした。」

渡『全然。俺が1番先輩だしね。』

確かに、歴も年齢も翔太くんが1番上だった。

考えたら、私と7歳も離れてるんだな。
なんだかそんな感じがしないのは、
やっぱり翔太くんがアイドルだからだろう。

「でも、そんな感じ全然ないです。」

渡『ははっ。年下の子に言われるのは嬉しいわ。』

節々に感じる、
私のことを恋愛対象としては見てない感じ。

それが少し悲しい。

渡『部屋の前まで送る。』

「いや、そんな。」

渡『最近物騒でしょ。気にすんな。タクシーには待っていてもらうから。』

私の自宅前に到着したら翔太くんも降りてくれて。
そのまま部屋の前まで送ってくれた。

渡『じゃあね。今日は楽しかった。おやすみ。』

「あのっ！」

渡『ん？』

このままバイバイすることはできたと思う。

だけど、それじゃあ前に進めないから。
私は勇気を振り絞って言った。

「私、翔太くんのことが好きで。」

渡『え、、、？』

全く予想してなかったのだろう。
目を見開いて固まっている。

「ご飯の時に言ってた好きな人、翔太くんなんです。」

渡『まじか、、、。全然気づかなかった。』

そりゃそうだ。
ばれないように振る舞っていたのだから。

それからお互い言葉を発することなく、
沈黙の時間が流れる。

渡『あのさ、すごく申し訳ないんだけど、雪白ちゃんのことをそんな風に見たことはなくて。』

「あっ。ですよね。いきなり言われても、、、。私は言えただけで満足で、、、。」

渡『少し時間くれない？』

「え？」

振られると思っていたから、
まさかの言葉に固まってしまう。

渡『なんか振り回すみたいで、悪い男みたいな感じだけど。』

「いやっ。そんな！考えてくれるだけで嬉しいです。」

渡『ん。また今度ご飯でも行こっか。2人で。』

「はいっ！」

振られてはいない、その事実だけで安心感がある。

渡『そしたらおやすみ。』

「おやすみなさい。」

扉を閉めるとそのまま壁に身体を預けて、
ずるずると座り込む。

「振られなかっただけ、良かった。」

翔太くんの少し悲しそうな顔は気になったけど。
もう想いはばれてるのだから、頑張るだけだ。

翔太くんのLINEを開いてお礼の連絡をする。

私は緊張が解け、一気に疲れがきたのか、
そのままソファで眠ってしまった。