【完結】SnowMan &SixTONES×紅二点 (ページ36)

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⭐︎ ページ36

「ちゃんと話してみるね。」

そうは言ったものの、
勇気がなくて1週間が経ってしまった。

今日こそは電話しよう。
翔太くんのLINEを開いて電話のアイコンを押す。

あっ。かかっちゃった。
開くだけのつもりが、そのまま発信してしまった。

渡『もしもし。』

「あっ、、、。もしもし。」

渡『ん。』

そこから少し無言の時間が生まれる。

「あのっ。」

『うん。』

「私、ずっと翔太くんが好きでっ。だけど、前に私のことは妹のようだってことを聞いてしまって。それで、、、。」

『、、、うん。なんとなくは樹に聞いてたよ。連絡待っててほしいともね。』

そうなんだ。
樹の配慮に感謝しつつ、私は言葉を続けた。

「だから、好きなのは変わりないけど、、、。翔太くんの気持ちも聞かせて欲しい。」

『こちらこそごめんね。保留にしたからややこしかったよね。やっぱり、俺の中では妹って感覚が抜けないんだ。だから、、、ごめん。』

「うん。言ってくれてありがとう。」

『こちらこそ。じゃあ、ね。』

そう言って電話は切れた。
振られたけど、なんだか気持ち的にはスッキリしている。

みんなの言った通りにちゃんと向き合って良かった。

私は少しだけ涙を流して、スマホを閉じた。

正『電話終わった？』

「うん。」

ベランダで電話をしていて、
部屋に戻ると正門がソファに座っている。

「ごめんね。わざわざ来てもらって。」

『ううん。彼女のお願いだから、、、。当たり前でしょ？』

「うん、、、。」

私の様子を見て、色々と察したのだろう。

正門は黙って両手を広げてくれる。
私はそのまま彼の胸に飛び込んだ。