紅一点×SnowMan⑩ (ページ36)

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★ ページ36

「翔太がそう言ってるなら大丈夫だよ。」

向『え？』

「だって、翔太は姫の1番の理解者だから。」

向『まあ、確かになぁ。』

いつも姫のことをちゃんと分かっているのは、
このメンバーの中なら間違いなく翔太だ。

渡『んー。そうかな？でも、俺でも最近は分かんないことも多いよ。なかなかご飯も行けてねーし。』

向『あ、やっぱり？せやんなー。最近ほぼ断られるんよー。忙しすぎるやんね。』

そんな話をしながら移動車に乗り込む。

ラウールがちゃんと謝ることができればいいけど。
そんなことを考えながら目を閉じた。

1週間後。

おそ松さんの映画の撮影がスタートした。
まさか10人で映画に出ることができるなんて。

普段の仲良い雰囲気とか伝わればいいな、
そんなことを考える。

A『監督。ここのセリフなんですが。』

監『ん？あー、これね。ここはこんな感じで、、、。』

姫はトト子役で出演している。

だから、多分メンバーの中では1番出番は少ない。

だけど、現場で見たら分かるけど、
そんなことは一切気にせず、妥協せず、
自分のトト子像を監督とすり合わせている。

A『分かりました。ありがとうございます。』

監『いやー。松雪さんはいつもしっかりイメージしてきてくれるから助かるよ。今回もよろしくね。』

深『相変わらずだねー。』

A『そう？なんかトト子ちゃんって自分とはかけ離れた感じがあるから、しっかりとイメージしないとできないなって。』

阿『あー。確かに。でも似てるところもあるよね。』

佐『あー、分かる。』

ラ『、、、。』

メンバーと姫が話しているところを、
ラウールが泣きそうな顔で見ている。

俺はそんなラウールに近づいて、肩を叩いた。

「どう？俺の言ったことなんとなく分かった？」

ラ『うん、、、。俺、Aちゃんに謝ってくる。』

ラウールはそう言うと、姫の元に駆け出した。