紅一点×SnowMan⑩ (ページ38)

今日:640 hit、昨日:1,450 hit、合計:67,434 hit

⭐︎ ページ38

まあ、そんな人と今日もこの後会うんだけどね。

「お疲れ様でした。」

岩『おー、お疲れ様。』

渡『あれ？もう帰んの？』

「うん。」

佐『気をつけて〜。』

みんなに挨拶をしてスタジオを出る。

【今、終わったよ。】

【分かった。あと10分くらいで着くと思う。】

【スタンプ】

連絡をして、彼を待つ。
あ。コーヒー買っとこ。

前にもらったことを思い出して、2つ買って待っていた。

人のいない路地裏にいたら、
プップッとクラクションが鳴る。

運転席を見たら、
彼が手を挙げたから来たことが分かる。

「ありがとう。わざわざ迎えに来てくれて。」

高『ううん。俺今日OFFだったからさ。撮影お疲れ様。』

「ありがとう。あ、これどうぞ。」

高『あ、コーヒーだ。嬉しい。』

助手席に乗り込みながら会話をする。

高杉くんとはちょこちょこ会っていて、
今日もドライブをしようという話になっていた。

前のドライブは私の運転だったから、
今回は高杉くんの運転で行くことになっている。

高『俺ね、行きたいところあって。そこでもいい？』

「もちろん。楽しみ。」

車中では、お互いの仕事の話、かけている音楽の
話をしながら、楽しい時間を過ごしていた。

しばらく走らせて着いたのは、港だった。

「東京にもこんなところあったんだ。」

『意外でしょ？この先もっとすごいから。』

そう言われ、2人で車を降りて先に進む。
そこには海と、対岸に夢の国がライトアップされて見える。

「わあ。綺麗だね。」

『ね。流石に夢の国には行けないからさ。好き？あそこ。』

「うん。雰囲気がね。絶叫系が一切乗れないからほとんど散歩になっちゃうんだけど。」

『あ、そうなんだ。』

「高杉くんは乗れる？」

『俺ねー、結構乗れちゃうんだよね。』

「ふふっ。羨ましいかも。」

ぼーっと柵に寄りかかりながら2人で景色を眺める。

『あのさ。』

「ん？」

『俺、松雪ちゃんのこと、、、好きです。前に俺、立候補してもいいって言ったの覚えてる？』

「うん、もちろん。」

『あれから、連絡とったり食事に行ったり、こうやって出かけたりしているうちに、松雪ちゃんのことがどんどん好きになっている自分がいて。もっとそばにいたいな、なんて思うようになってきたんだよね。』

そう海を見ながら言っている彼の横顔は、
灯に照らされて少し赤くなっている。