紅一点×SnowMan⑩ (ページ44)

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お互い同じドラマに出ているし、
私はライブもあるからなかなか休みが被ることはない。

だけど、たまたま、明日は2人とも休みだった。

『もし疲れてなければ、少しだけドライブして帰る？』

「うん。ドライブしたい。」

特にどこかに止まることもなく、
いつもより少し遠回りをして真宙くんの自宅に帰った。

「おじゃまします。」

『どうぞ。』

部屋に入る。
彼の部屋は整頓されていてとても綺麗だ。

『疲れたでしょ？お風呂入っといで。』

「ありがと。借りるね。」

ライブ会場でサッとシャワーは浴びてるから、
体だけ流して上がる。

私はリビングのソファに座る真宙くんにそっと近づき、
スマホを触る彼の目を手で塞いだ。

『うわっ。はやっ。びっくりしたー。』

「ふふっ。ライブ後にシャワー浴びてたから、体だけサッと流したの。」

『なるほどね。そしたら俺も入ってくる。』

私の頭に手を軽く置くと、
すぐに彼はお風呂に向かった。

私はやることがなくてスマホを触る。

二宮くんが送ってくれた音源を流し、
歌を歌っていた。

これはどこで披露しようかな。

楽曲制作は思ったよりも順調で、
すでに5曲完成してる。

このままいけば、来年の春には
アルバムができる分くらいは作成できそうだ。

夢中になって作成途中の音源を使って歌っていた。

だからいつのまにかとなりに真宙くんが
座っているのが分からなかった。

「わあっ！？びっくりした。」

『あははっ。そんな驚かないでよ。すごく素敵な曲。』

「ありがとう。今、製作中の曲達なんだ。」

『なるほどね。それを聞けちゃうとか贅沢。』

彼はニコニコと私を見ながら、楽しそうにしている。
そんな姿を見るとこちらも楽しい。

『どうする？何か食べる？』

「ううん。あんまりお腹空いてない。」

『そう？なら、、、。これ飲む？』

彼が手に取ってきたのは缶のコークハイだ。

私もお酒は飲まないけど、
真宙くんもお酒は弱いらしく、
普段飲むことはないらしい。