紅一点×SnowMan⑩ (ページ48)

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★ ページ48

A『ラウちゃん。肩、痛いよ。』

ラ『あっ。ごめん。』

ラウールがAの肩に乗せていた手を降ろす。

A『2人に見られたのは迂闊だったな。ラウちゃんの質問に回答するとしたら、YESだよ。私は高杉さんとお付き合いしてる。』

ラ『あー！やっぱり！！』

あの雰囲気を見たらそうなんだろうなとは思ったけど、
改めて聞かされると複雑な気持ちだ。

佐『まーじぃー？』

宮『姫、おめでとう。』

口々にみんな反応する。
けどすぐにAが口を開いた。

A『だけど、このことはメンバーだけの話にしといて。牧さんにも言わないで欲しい。』

ラ『え、なんで、、、。』

渡『ラウール。そんなの分かるだろ。』

ラ『え？だって風磨くんの時は言ってたじゃん。』

確かにそうだけど、、、。

「今は違うでしょ。デビューしてる立場なんだから。」

ラ『あ、そうだよね。ごめん。』

渡『だけど、お前ももうちょっと自覚持て。スタッフさんや他の人が見てるかもしれないだろ。』

A『そうだよね。ごめん。』

Aはそう言うと自席に着く。

阿『いつからー？』

A『2か月はまだ経ってないくらいかな。』

佐『うわー。今1番ラブラブな時期じゃん。うらやまー。しかもめっちゃイケメンの俳優さんじゃん。』

あ、やっぱりそうなんだ。

きっと彼氏ができたんだろうなとは、
ラウールと見る前から気づいてた。

ちょうどあの時もそのくらいだったし。
俺はその日を思い出していた。

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A『蓮。これ返すね？』

「え？」

俺が専属モデルをしている雑誌の撮影で、
Aと一緒になる。

目の前には紙袋がある。
俺はそれを受け取ると中身を見た。

「あっ、、、。これって。捨ててもらっても良かったのに。」

A『流石に人のもの捨てられないよ。』

中に入っていたのは、俺の洗面道具と着替えだ。

Aの家に頻繁に泊めてもらっていたから、
自然と置いていくようになったものだ。

「ひょっとして、、、。大事な人できた？」

そう聞くと、曖昧に微笑むA。

A『撮影始まるよ、いこっか。』

そう一言だけ言った。

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